事例・コラム
Column
【事例で解説】VATON-FXを塗装したけど、まったく乾かないよ!
みなさんこんにちは!営業のKです。
今回ご紹介する事例はこちら
「VATON-FXを塗装したけど、まったく乾かないよ!」
直近でお問い合わせが多かった為、改めてご説明いたします。
ご存じの方は復習、初めての方は「そうなの⁉」という感じでお付き合いください。
・なぜVATON-FXが乾かない状態になるのか
そもそもVATON-FXに使用している原料は何?と言うところから説明いたします。
VATON-FXは自然系塗料と謳っている通り、植物油を使用しております。
油について一般的に以下に分類されます。
・乾性油 :空気中に放っておくと自然に乾燥する油のことです。
・不乾性油:まったく乾燥しない油のことです。
・半乾性油:両者の中間の乾燥性を持つ油のことをいいます
VATON-FXに使用している植物油は亜麻仁油が有りますが、これは乾性油に該当します。
しかし、「乾性油」だからと言っても、すぐに乾燥するものではありません。
過去の実験より、亜麻仁油(単体)が乾くまでには10~12日かかりました。
もちろんこれでは塗料として成り立たない為、VATON-FXは乾燥性を調整したものになっております。
しかし、VATON-FXを塗装する際に
・塗布量が多すぎる
・拭取り不足
などが起きていると、乾燥していく為のバランスが壊れてしまい、なかなか乾燥が進まなくなります。
実際には他の要因が合わさっている場合もあります。
・乾燥時間不足:乾燥時間は気温・湿度などで変動します。
・換気不良:乾燥するためには十分な空気の流れが必要です。
・基材の影響:木材のヤニなどの影響
ここまでお話しましたが、続きがございます。
「何故、塗布量が多くなったの?拭取り不足が発生したの?」
お伺いいたしました。
よくあるご返答は
「VATON-FXの標準塗布量、塗装回数では目標の色(濃度)にならなかったから」
です。
VATON-FXは木目を生かす着色塗料(オイルステイン)です。
その為、木材によって色の付き方、色味も変化いたします。
私が塗装見本を作成するときにも実感しております。
そうです、木材によっては、なかなか色が付かない場合がございます。
VATON-FXで濃度を濃くしたい場合、塗布量を増やすや塗りっぱなしではなく、塗装回数で調整してください。
※塗装回数が過剰になると乾燥不良が生じる場合もあります。
もしくは、VATON-FXの姉妹品である「VATON-FXウッドプロ」をご使用ください。
VATON-FXウッドプロはVATON-FXと比較して、顔料濃度、樹脂分を約2~3倍にしたようなオイルステインとなっておりますので、着色力が格段に高いです。
なかなか色が付きにくかった木材でも比較的簡単に着色することが期待できます。
塗料サンプルのお取り寄せも可能ですので、ご入用の際はこちらからお申し込みください。
長文お付き合いいただきありがとうございます。
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この記事を書いた人:営業 K
親しみやすい文章に定評のあるライター。業務では顧客への塗料の提案を担当。趣味はゲーム、音楽鑑賞。2児のパパ。子供とのゲームが最高の楽しみ。最近は田舎に引っ越したことをきっかけに、キャンプが気になりだしています。