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事例

ウレタンシンナーは季節ごとに使い分けないとダメ?

みなさんこんにちは。
営業のUです。
今回は、季節の変わり目によくある「季節表示が●●のシンナーって、まだ使えますかね?」というご質問について解説いたします。

そもそも、シンナーとは?
簡単に言えば、塗料を溶かす(希釈する)液体です。
英訳すると「thinner」=thin(薄める)+(n)erで、薄めるものという意味があります。
シンナーには、塗料の乾燥時間をコントロールしたり、粘度を変えて塗りやすくしたりするなど、重要な役割があります。
「ウレタンシンナー」や「ラッカーシンナー」など、塗料ごとに色々な種類がある上に、気温や塗装機器など作業状況によっても、使い分けをする必要があります。

例えば弊社の「セーフティーワルツ ポリウレタンシンナー」は、季節によって種類が分かれています。
気温の違いに合わせて、冬用は乾燥が早く、夏用は乾燥が遅くなるように設計されています。
それぞれの適正温度については以下の通りです!

それぞれのアルファベットの意味は、以下の通りです。

W(winter):冬用
SA(spring+autumn):春秋用
S(summer):夏用

一例として、夏が終わり気温が下がってきたタイミングであっても、1日の気温が20度以上で推移しているなら、まだ夏用シンナーも使うことができる、と判断することができます。

ではもし、全く季節に合っていないシンナーを使用するとどうなるでしょうか?

① 真冬に夏用シンナーを使用すると
・著しく乾燥が遅くなり、塗面が乾かない!
研磨が当たらない、次工程に移れない、納期に間に合わなくなった ・・・

② 真夏に冬用シンナーを使用すると
・塗料がなじむ(レベリングする)前に、塗ったそばから乾いてしまう!(スプレー塗装の際は特に)
仕上がりの肌が悪くなる・・・適切な塗布量が管理できない・・・

今回は弊社の「セーフティーワルツ ポリウレタンシンナー」の季節配合を例にして説明させていただきました。
とはいえ、先にお話しした通り、シンナーの種類は膨大にあります。
「今回の塗装条件なら、どのシンナーがいいんだろう・・・?」と判断に迷われた際は、以下のフォームからいつでもご相談くださいね。

ではまた

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この記事を書いた人:販売課 U
親しみやすい文章に定評のあるライター。業務では顧客への塗料の提案を担当。最近はゴルフにはまり始めたが、練習しないので全く上達しない。