事例・コラム
Column
【事例で解説】内装でVATON-FXを塗った面にカビが生えてしまったのですが、どう対処したらいいですか?

皆さんこんにちは、営業Aです。
今回は「内装でVATON-FXを塗った面にカビが生えてしまったのですが、どう対処したらいいですか?」という問い合わせについて紹介させていただきます。
近年、気候の温暖化や建物の気密性向上が進む中で、カビの発生に関するご相談が増加しています。
温暖で湿度の高い環境はカビの繁殖を助長し、特に室内の通気性が低い建物ではそのリスクが高まります。
カビは「腐朽菌」とは異なるため、木材を腐らせるものではありません。
しかし、見た目の悪さだけでなく、健康にも悪影響を及ぼすため、早期の対策が求められることが多いです。
カビへの対処方法としては
・市販のカビ取りハイター(主成分が次亜塩素酸ナトリウムのもの)
・エチルアルコール
などを含ませた布で表面を拭き掃除することが挙げられます。
カビ取りを行って着色が薄くなった場合は、表面が乾燥した後でVATON-FXを塗装して色を調整してください。
※洗浄後は薬剤が木材に残らないように、固く絞った雑巾などで拭きあげる等の適切な後処理を行ってください。薬剤が残っていると、変色等のトラブルが発生する可能性があります。
ちなみに、VATON-FXは安全性に重きを置いた塗料ということもあり、防カビ等の薬剤は配合しておりません。
塗装によりカビを防ぎたい場合は、防カビ剤が配合されている
・「VATON CLT・集成材専用保護剤」
・「バイオワルツトップ水性バトンAF-01]
をご検討ください。※いずれの塗料も、カビの発生を完全に防ぐものではありません。
~余談~
「VATON-FXを塗装してすぐカビが生えた!塗料が原因なのでは?」とお問い合わせいただくケースが稀にございます。
防カビ剤等を含有していないとはいえ、塗料の組成上、VATON-FXを木材へ塗装することでカビの発生を促進する可能性は低いと考えております。
VATON-FX等で木材の着色を行う場合、元々木材表面に存在していたカビが、着色により目立ちやすくなり、短期間でカビが発生したように見えるケースも確認しております。
判断に迷われる場合は、現場の写真と共に弊社までご相談ください。
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この記事を書いた人:営業 A
柔らかい物腰がにじみ出る文章に定評のあるライター。業務では顧客への塗料の提案を担当。運動不足を解消すべく任天堂スイッチのリングフィットアドベンチャーを始めました。