事例・コラム
Column
家具塗装で「すり艶」意識していますか?

みなさんこんにちは、販売促進グループの増田です。
この記事をPCで読んでいるそこのあなた、お手元のマウスやキーボードをよく見ると、部分的につやが出ていませんか?

それは「すり艶」のせいかもしれません。
目次
すり艶とは
そもそも艶消し塗料の艶が消えて見えるのは、↓の図のように、「艶消し剤」が光を乱反射させるからです。

しかし、表面を繰り返し擦られるなどすると、この「艶消し剤」が取れて、艶が出てしまうことがあります。
これが「すり艶」と呼ばれる現象です。
家具でも同じく、よく手が触れる箇所は艶が出てきます。

対策
①カバーなどで覆ってしまう

もっとも確実なのは、テーブルクロスなどで物理的に塗膜に触れない状況をつくることです。
しかし被覆してしまうと、せっかくの木質感が味わえなくなってしまうため、できれば避けたい選択肢です。
※余談ですが、塗装品に対してビニール製のクロスで被覆することは、塗膜に可塑剤が影響してトラブルの原因になる懸念から、塗料メーカーとしては推奨していません。
②艶ありの塗料を採用する

一般的に、すり艶は塗料が艶消しになればなるほど出やすく(≒目立ちやすく)なります。
極論を言ってしまえば、最初から艶ありの塗料を採用すれば、すり艶の心配はなくなります。
とはいえ、今の日本の家具市場は艶消し仕上げが主流ですから、この対策をとれるケースは少ないでしょう。
③「すり艶が出にくい塗料」を採用する
そこでご提案するのは、「すり艶が出にくい塗料」を採用することです。
弊社の製品でいえば、2液型ウレタン塗料「セーフティーワルツ(以下SW) マットキープ」や「SW ウッドライク シリーズ」が該当します。
特殊な組成により塗膜表面を擦ってもすり艶が出にくいため、長期間にわたって新品当時の艶感を維持することができます。

※「SW マットキープ」を塗装
柔らかい素材だけでなく、硬い素材によるすり艶に対しても効果を発揮します。

※「SW ウッドライクFX」を塗装
すり艶の出にくさだけでなく、どちらの塗料も大手家具メーカー様のテーブルや椅子に採用されるレベルの耐久性を有しています。※
2種類ありますが、例えば以下のように使いわけられます。
椅子の座面など、滑り止め性能が求められるシーン➡「SW マットキープ」
テーブル天板など自然な木質感が求められるシーン➡「SW ウッドライク シリーズ」
※耐久性についてはメーカー様、製品毎に異なる場合がございます。必ず自社にてテストの上ご検討ください。
※「SW ウッドライク シリーズ」の木質感については、こちらのコラムで詳しく説明しています。
※どちらの塗料もスプレーガンでの塗装が前提です。刷毛やローラーでは塗装できません。
「実際に現物を触って評価してみたい」
「自社の家具に塗装して仕上がりを確認したい」など
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この記事を書いた人:販売促進グループ 増田
画力と丁寧な記述に定評のあるライター。業務ではWEB販促を担当。最近は人生7度目のダイエットに挑戦中。