事例・コラム

Column

『何も塗っていない風にしたいから透明な塗料を使う!』➡それ、間違いかもしれません②

こんにちは塗創課のMです。

前回のコラムがご好評でしたので第2弾です。

前回は木材に浸透するオイルステイン塗装を題材にしました。

しかし、例えばテーブル天板の塗装など、傷や汚れに対しての保護性能も求められる場合は、ウレタン塗装が適しています。

そこで今回は塗膜をつけるウレタン塗装で「何も塗っていない風」にする方法をご紹介します。

ウレタン塗装でも「『何も塗っていない風』にしたいから、透明な塗料を使ってほしい」というお問い合わせは多いので、まずは実際にご依頼通り塗ってみましょう。

※写真左が無塗装、右が透明な(無着色)ウレタン仕上げ

前回同様、あめ色っぽくなりますね。

思い出していただきたい。これが『木材の濡れ色』です。

それでは、前回同様、着色をして濡れ感を消していきましょう。

着色を入れたものがこちらです。

※写真左が無塗装、右が木地色に合わせた着色をしたウレタン仕上げ

木材が乾いた色にあわせた着色を入れると濡れ感が消えて、「何も塗っていない風」になりました。

これで完成です。

・・・と言いたいところなんですが

前回と違い今回は塗膜をつける仕様です。

つまり「艶」も変わります

光を当てた見本を斜めから見ると

ぴかーーーん、、、、反射しちゃいます。

ウレタン塗装では、この「艶」も調整しないといけません。

上の写真は弊社で言うところの70%艶消しのウレタン塗料を塗装していました。

自然の木材はあまり艶がないものが多いので、今回はもっと艶を消しましょう。

ということで、高艶消しの塗料を塗装しました。

うん。いい感じです。かなり無塗装感に近づきました

並べてみると

写真左が無塗装、真ん中が着色有・高艶消しウレタン仕上げ、右が着色有・70%消しウレタン仕上げ

無事、「何も塗っていない風」に仕上がりました。

まとめますと

・木材は塗装すると濡れ色になります。

・「何も塗っていない風」にするには塗れ色を隠す必要がありますが、着色でも対応が可能です。

・塗膜を付ける塗装の場合は、それに加えて、「艶」も気にしてみてください。

使っている塗料種によって、いろんな提案ができる場合がございますので、気になったら、以下のフォームからお気軽にお問い合わせください。

ではまた。

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この記事を書いた人:塗創課 M
マニアックな視点に定評のあるライター。業務では調色、見本作成を通した塗装提案を担当。毎日3人の息子の子育てに追われています。