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VATON-FXは屋外にも塗装できますか?

皆さんこんにちは営業のAです。
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VATON-FXを屋外に塗装できますか?
背景を伺うと、幼稚園などの施設に塗装するにあたり、安全性や臭気の観点から防虫・防腐・防カビの薬剤が入っていない塗料を使いたい、という話になり「VATON-FX」と「水性VATON-FX」が候補に挙がった、ということでした。
まず結論からお伝えすると、「VATON-FX」、「水性VATON-FX」共に、屋内に限らず屋外にも使用することが可能です。
耐候性の良い着色顔料、樹脂成分を使用しているため、屋外での塗装も可能となっています。
ただし、屋外使用の際、注意点が4つございます。
①屋外用塗料における防虫、防腐、防カビ薬剤が入っていない。
このこともあり、JASS 18 M307「木材保護塗料」には適合しませんのでご注意下さい。
②VATON-FX 「#501透明」、水性VATON-FX 「#5001 透明」には着色顔料が入っていない。
これらの色目には紫外線カット効果が無いので、基材の変色は防止出来ません。そのため、屋外での透明色の単独使用はお勧めいたしません。
③VATON-FXの色目の内、#533 シャインレッド、#535 シャインイエロー、#537 ピーチ、#539 ハニーイエロー、#541 デニムブルーは屋内用。
これらの色目は有機顔料を使用している為、屋外で使用すると早期に変色する恐れがございます。
④ 塗装時の塗布量・ふき取りの有無
屋外使用の場合、屋内塗装と違い塗膜の耐久性(耐候性)が必要となります。
そのため、塗布量は60~80g/㎡の2回塗り(WPの塗布量同等)且つ、拭き取りなしでの塗装を推奨いたします。
なお、安全性や臭気は気になるものの、防カビ等の薬剤は入っているものを選びたい、ということでしたら、屋外用VATONである「VATONプラス」「水性バトンプラス」をお勧めいたします。
いずれも、プラスがつかない「VATON-FX」、「水性VATON-FX」と同じく、植物油を原料に使用した自然系塗料です。塗装感、仕上がり感も同等です。
違いとしては、以下の点になります。
- 防虫、防腐、防カビ薬剤を配合しております。
JASS 18 M 307「木材保護塗料」に適合します。
一方で、屋外用の塗料ですので、F☆☆☆☆登録はしておりません。(登録不可です)
- VATONプラスについては、VATON-FXよりも顔料濃度を若干上げております。
VATON-FXよりもやや色づきが濃くなり、耐候性を向上させております。
※水性バトンプラスは、水性VATON-FXと全く同じ仕上がりになります。
いかがでしたでしょうか。
VATON-FXは屋内にしか使えないと思われている方も多くいらっしゃるかと思いますが、上記注意点を理解して使用いただく分には、問題なく屋外でも使用できますので、是非ご提案にお役立てください。
記載している製品については、艶有を使用いただくことをお勧めしております。
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この記事を書いた人:営業 A
柔らかい物腰がにじみ出る文章に定評のあるライター。業務では顧客への塗料の提案を担当。運動不足を解消すべく任天堂スイッチのリングフィットアドベンチャーを始めました。