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事例

【事例で解説】上塗り塗料の艶調整の方法は?

皆さんこんにちは営業Aです。

今回はよくお問い合わせいただく事例として「上塗り塗料の艶を調整したいけどどうすればいいですか」に関し紹介させていただきます。

納期が間に合わず、手持ちの塗料を艶調整して使いたい」だったり、
余った塗料がもったいないので使い切りたい」というシチュエーションでよくあるお問い合わせですね。

弊社の上塗り塗料の艶調整方法は、以下の2つがございます。

各上塗り塗料の艶消し同士を混合して艶を調整する

例えば、艶有と100%艶消しの塗料を混合して、50%消しの艶に調整する、といったイメージです。

ここで注意が必要なのは、必ずしも配合比率の通りの艶になるわけではないことです。

製品によりますが、例えば艶有と艶消しで塗料中の樹脂分の量が異なるものもございます。

そうなると例えば、艶有と100%消しを1:1で混ぜると、50%消しになる・・・と思いきや、40%消し程度の艶になった、ということも起こりえます。

その点、弊社の製品で「ベースクリヤー」の艶規格がある塗料については、同じ塗料同士混合して艶を調整することが前提として設計されています。(「セーフティーワルツ インテリアクラフト上塗り」など)

「ベースクリヤー」を用いて重量比で混合すれば、ほぼ計算通りの艶にすることができます。

艶調整剤「セーフティーワルツ フラットベースSX-02」を塗料に配合して艶を調整する

本品は塗料本体に対して添加して使用する製品です。
・強溶剤系ウレタン
・弱溶剤系ウレタン
・ラッカー
に添加して、艶の調整を行うことが出来ます。(水性タイプの製品には使用できません)

便利な製品ですが、注意点として以下がございます。

容器の底までしっかり攪拌してから添加してください。艶消し剤が沈降しやすい為です。

添加後すぐに塗装してください。添加した後に時間をおくと、艶消し成分が沈降して、塗装時の艶ムラ・塗り肌が悪くなるトラブルの原因になります。

・本品を添加しない場合の塗膜と比べて、擦り艶が発生しやすくなります

※添加量の目安は、製品資料をご参照下さい。

余談:「●分艶(●%艶)」表記の意味するところ

例えば「3分艶(30%艶)の塗料」というと、3分艶「有り」のことを指す場合もあります。

一方、弊社での表記はというと、例えば「セーフティーワルツ ラッカー型フラット金剛 30%」という製品は、3分艶「消し」を指します。(3分艶=70%艶消、7分艶=30%艶消のことです)

ごくまれにですが、「3分艶有りのつもりで注文したんだけど、塗ってみたらこれ、3分艶消しじゃない?」というケースもございますので、ご注文の際はご注意下さい。

今回のお問い合わせでは、ベースクリヤーの規格がある製品をお使いだったため、今後の対応も考えて、ベースクリヤーをご注文いただき艶調整を行っていただきました。

最後になりますが、今回ご紹介させていただいた方法については、あくまで応急的な方法になります。

元々規格された艶の製品と比べると、仕上がりが異なる場合がございますので、必ず本番塗装前に仕上がる艶感をご確認いただき、問題ないかご判断の上、塗装をお願いいたします。

不明な点や相談したいことがございましたら、以下のお問い合わせフォームよりお気軽にお声がけください。

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この記事を書いた人:営業 A
柔らかい物腰がにじみ出る文章に定評のあるライター。業務では顧客への塗料の提案を担当。運動不足を解消すべく任天堂スイッチのリングフィットアドベンチャーを始めました。